消化器外科・乳腺外科・一般外科(消化器病センター)


 

当科のおもな特徴

 

牧野 浩司

消化器外科・乳腺外科・一般外科 部長

当科の方針は、諦めない医療です。外科疾患全般を対象に,医学的根拠に基づき、かつ患者各人のQOL(生活の質)を考慮し,最適な治療をインフォームドコンセントのもとにテーラーメイド(個別化)医療を実施しています。外科手術に関しても、術前、術後に抗がん剤、放射線と組み合わせた集学的治療を当科で行うことによって、安心して治療を継続していただけます。【東京都がん診療連携拠点病院】、消化器病センター外来についても御参照下さい。

当院は日本外科学会外科専門医制度修練施設、日本消化器外科学会指定修練施設です。

 

他施設で切除不能と診断された方も是非ご相談ください。


当科のおもな診療科目・検査内容

 

外来・その他

消化器外科、一般外科は月曜日から土曜日まで、乳腺外科(予約制)は火曜日のいずれも午前中(9:00~11:30)に初診、再診の診療を行っております(A棟1F)。また予約診療も行っています。

診療概要

上部消化管(胃・食道)疾患 
腹腔鏡・胸腔鏡手術を中心に多くの手術を行っております。手術以外にも消化器科と連携し内視鏡下粘膜下層切開剥離術(ESD)から、放射線科と連携し根治的化学放射線治療まで、個々に合った治療を幅広く行っております。食道・胃癌治療でお悩みの方は是非ご相談ください。
食道疾患 (担当:部長 牧野浩司、講師 丸山 弘、助教 菊池友太)
食道がん
​・ほぼ全症例に胸腔鏡下食道切除術を施行してます。
木曜日午後食道外科外来を開設しておりますので、食道がんの治療をご希望の際にはご来院ください。2016年9月2日の週刊朝日増大号、手術数でわかるがんの「いい病院」食道がん症例数の多い病院として掲載されました。

 


 

多摩市のみならず、八王子市、町田市、立川市、相模原市、府中市、都区内など広い地域から、当院での胸腔鏡・腹腔鏡食道手術を受けに来ていただいております。かつて食道癌の手術は身体への負担が大きく、手術後に呼吸器合併症が比較的多くみられました。そのため、身体の負担を減らすために胸腔鏡下食道切除術を早期より導入し、現在の腹臥位胸腔鏡下食道切除術法の手技・成績を学会シンポジウムなどでも多数発表してきました。同時に腹部操作も腹腔鏡で行うことによって、さらなる侵襲の軽減に努めております。また2011年第64回日本胸部外科学会定期学術集会では優秀演題に選ばれ、2012, 2014, 2017(予定)とタイ王国チェンマイ大学に招聘され、タイの外科医へ胸腔鏡下食道切除術のレクチャーや指導を行うことによって国際的な貢献も行ってきております。多摩地区での胸腔鏡下食道切除術の件数は最多数で、全国的にも有数の施設となりました。都心の病院へ手術を受けに行かれていた方もいらっしゃったと思いますが、多摩地区での食道癌手術治療の先進的な役割を担うべき施設と自負しておりますので、是非、受診してください。術前化学療法や化学放射線治療をした方も、可能な限り胸腔鏡下食道切除術を行うことを検討します。また切除不能と診断された場合でも、鏡視下でのバイパス手術行い、身体の負担の少ない手術で食事を摂れることを第一に考えております。手術以外にも消化器科、放射線科と連携し内視鏡下粘膜下層剥離術(ESD)から 根治的化学放射線治療まで、個々に合った治療を幅広く行っております。食道癌治療でお悩みの方は是非ご相談ください。

 

 

胸腔鏡手術の創部

 

              

食道裂孔ヘルニア
 
 胸やけ、つかえでお悩みではないでしょうか?これらの症状で内視鏡検査をしてみると胃液が食道へ逆流することによる逆流性食道炎を多くの方に認めます。逆流性食道炎の原因で最も多いのが、胃が胸の中へ入り込んだ状態の食道裂孔ヘルニアです。薬物治療で対処できない食道裂孔ヘルニアに対しては腹腔鏡下手術を行っております。
 当院では、食道裂孔ヘルニアで胃内容が逆流して誤嚥の危険があり、胃瘻造設ができない方に対して、腹腔鏡に食道裂孔ヘルニアを修復し、逆流防止手術を付加したうえで胃瘻造設を同時にする手術も行っております。

食道アカラシア
 また若年者でつかえ感があるにも関わらず、腫瘍などを認めない場合は食道アカラシアが疑われます。これらの疾患に対しても、消化器科と連携し、内視鏡下拡張術で対応不可能な症例に対しても腹腔鏡下手術を行っております。


胃疾患(担当:部長 牧野 浩司、助教 菊池 友太)
胃がん
 
次図のようにガイドラインに沿って、進行度により内視鏡手術、腹腔鏡下手術、開腹手術を選択しますが、手術に関しては可究的に腹腔鏡下手術を検討します。昨年度は約50%の胃手術症例に腹腔鏡下手術を行いました。食道・胃接合部癌に対しても腹腔鏡・胸腔鏡手術で切除・吻合をしております。2014年はその方法が胃癌学会日本内視鏡外科学会のスペシャルビデオワークショップとパネルディスカッションに採択されました。また他施設で切除不能と診断された併存疾患のある胃癌症例の手術も積極的に検討します。さらにクリニカル・パスを積極的に導入し入院期間の短縮を試みます。高度に進行した胃がん、再発がんなども手術治療だけでなく、外来通院・入院にて化学療法・分子標的療法を行っています。多摩地区で先進的な胃癌治療をお考えの方は是非ご相談ください。  

 

 

腹腔鏡手術の創部

 

 食道胃接合部手術の創部(胸)

 

 

治療方針のアルゴリズム


胃GIST(消化管間質腫瘍)
 
胃GIST治療ガイドラインに従って、手術適応の際は腹腔鏡(補助下)胃局所切除、胃切除術を施行し、その他、イマチニブ(グリベック)内服による分子標的療法を行っています。

​臨床研究

 胃進行がんの切除不能・再発がんに対する抗がん剤治療は、2016年に大きな変化があり、これまではS-1(またはカペシタビン)+シスプラチンのレジメンが第一選択でしたが、シスプラチンの代わりにオキサリプラチンが使用できるようになりました。また、分子標的薬ラムシルマブ(サイラムザ)+パクリタキセル(Ram+PTX)が2次治療の推奨度1として認められました。このため、シスプラチンで無効または副作用で治療を断念していた患者さまにも抗がん剤治療の幅が広がりました。ただし、進行がんの際には、さらに3次治療へ進む、あるいは、2次治療でRam+PTXが選択できないなどの状況に遭遇します。この際は、ドセタキセル、塩酸イリノテカン、パクリタキセルの単独療法を選択することとなります。しかし、どの薬剤に効果があるかは実際にやってみないとわかりません。この時の指標として、どの薬剤に効果がありそうか(感受性)を調べるのが、抗がん剤の感受性検査です。2012年より、当院で手術された胃進行がんの患者さまに、同意の上で抗がん剤感受性検査を当科の臨床研究としてCD-DST法による抗がん剤感受性検査を行っております。
 CD-DST法は癌細胞を培養して、抗がん剤の感受性を調べる検査
です。当科では検査会社に提出して検査を行い、通常の検査では保険診療となりますが、当科では臨床研究として行うため無料で行います。この検査の結果を患者さまにお伝えし、その結果に基づいた抗がん剤治療を選択肢の一つにし、テーラーメード治療を実践しようと考えております。これは再発予防や生存率、QOLの向上に貢献することを目指すものです。



                                           図. CD-DST法検査の流れ

KURABO CD-DST 法における検体採取法マニュアルVersion, 2.0より
「組織培養」 ‘96ニューサイエンス社刊より改変,転載

【結果】2012 癌学会で報告
1.9症例中、培養されたのが6症例で、高感受性を認めたのが2症例であった。
2.検査結果を開示し、標準治療(TS1+CDDP)と感受性のある薬剤を含むレジメンとから選択し、術後抗癌剤治療を施行した。

*食道、胃疾患の患者さまで手術などの治療が必要な際には、是非ご連絡ください。できるだけ早期に治療が開始できるように対処いたします。


肝臓・胆道・膵臓疾患
他施設で切除不能と診断された方も是非ご相談ください。

2010年より、肝臓・胆道・膵臓専門のスタッフが充実し、東京都内や他県、他大学病院から肝臓・胆道・膵臓の患者さまの御紹介が急激に増加いたしました。

当院は日本肝臓学会認定施設、日本肝胆膵外科高度技能専門医修練施設、日本胆道学会指導施設に認定されております。

肝胆膵外科高度技能指導医である吉田寛、横山正の指導のもと、2015年に平方敦史が難関である肝胆膵外科高度技能専門医に認定されました(2015年現在、南多摩地区で1名のみ)。


日本医科大学多摩永山病院の肝胆膵癌手術件数

当院では肝胆膵疾患を専門とする医師が5人常勤しており、常に肝胆膵疾患の患者さまを受け入れております。肝胆膵癌に対する手術件数はグラフに示した通り、年々増加しております。肝胆膵疾患でお悩みの方は是非当院へお越し下さい。また、肝胆膵疾患でお悩みの先生方へ、是非当院へご紹介ください。

(月:吉田 寛 火:横山 正、上田純志 水:当番医 木:平方敦史 金:当番医 土:横山 正、高田英志)

 


肝疾患(担当:教授 吉田寛医員 平方敦史、医局長 上田純志

肝腫瘍:原発性肝癌、転移性肝癌に対する肝切除(特に低侵襲治療である腹腔鏡下肝切除術)を多数行っております。

 

 多数の施設から切除不能と診断された方(ご高齢者を含む)を御紹介いただき多くの方を部分的脾動脈塞栓術(PSE)(注1)門脈塞栓術(注2)による肝予備能を改善、化学療法による腫瘍縮小、合併症のコントロールなど、工夫して切除しております。クリニカル・パスを導入し、全国に先駆けて手術翌日から早期離床、経口摂取を開始し、合併症を減らし早期退院(5~10日後)を実現させています。

切除不能な方でも、ラジオ波凝固療法、経動脈的化学塞栓術(TACE)など、より患者さまの全身状態に適した治療を選択しています。

 

門脈圧亢進症:肝硬変に代表される門脈圧亢進症の治療を多数行っております。

 胃、小腸、大腸、脾臓、膵臓など消化管・腹部臓器の殆どは各々の動脈から血液が入り、静脈から出て行きます。肝臓には肝動脈と門脈の2種類の血管を通して血液が入り、肝静脈から出て行きます。2種類の血管が入る臓器は肝臓だけです。消化管・腹部臓器から出てきた静脈は門脈に集合し肝臓に入っていきます。肝硬変つまり肝臓が硬く変わってしまうと、門脈は流れにくくなり圧が上昇します。門脈圧(正常値10-15cmH2O)が常に20cmH2O(14.7mmHg)以上に上昇した状態が門脈圧亢進症です。

門脈圧亢進症になると、消化管・腹部臓器から出てきた静脈血流は肝臓以外へ逃げ道(側副血行路)を作ります。食道や胃の静脈を逃げ道にすることが多く、食道胃静脈瘤を形成します。食道胃静脈瘤は圧が高いために静脈が瘤(こぶ)のように膨らむ状態です。食事が通過する場所ですから、胃酸などで表面を損傷した場合に大出血をきたすのです。
 当施設では、食道静脈瘤に対する治療法として内視鏡的静脈瘤結紮術(EVL)を2ヶ月毎に計3回治療するBi-monthly法を考案し、良好な成績を収めるとともに短期入院を実現させています。また塞栓術、手術療法も多数施行しておりますので、患者さまの状態に適した治療を選択いたします。
 また門脈圧亢進症では、腹水が出現する場合があります。利尿剤ではコントロールが難しい難治性腹水に対してはデンバーシャント(腹腔内と静脈の間に管を挿入する)を造設し、QOL(生活の質)を改善させています。
門脈圧亢進症では、脾機能亢進症(脾臓が大きくなり血小板などを減少させる)が出現します。当施設では脾機能亢進症に対し腹腔鏡下脾臓摘出術も施行していますが、脾を温存する部分的脾動脈塞栓術(PSE)(注1)を多数施行しております。

 

門脈からの逃げ道が多くなると肝臓で処理されなければいけないアンモニアの血中濃度が高くなり、意識が朦朧となり時には昏睡状態(肝性脳症)に陥ります。そのような高アンモニア血症に対しては、原因である血管を塞栓(詰める)するとともにPSE(注1)を施行する方法を開発し、再発率を低く抑えることができた事を報告しております。


肝嚢胞:巨大肝嚢胞や多発肝嚢胞症の治療を多数行っております。


 巨大肝嚢胞や多発性肝嚢胞に対して、経皮的ミノサイクリン注入療法を施行し、良好な成績を報告しております。

皮膚から嚢胞内に細い管(カテーテル)を挿入し、ミノサイクリン(抗生物質)を注入します。特に多発性肝嚢胞に対して施行している施設は殆どないため、他施設から御紹介いただいております。是非、ご相談ください。

 


胆道疾患(担当:教授 吉田寛講師 横山正医員 平方敦史医局長 上田純志


胆道腫瘍:胆道悪性疾患では、胆嚢癌、肝門部胆管癌に対する肝切除を積極的に行っております。
 
手術前に諸種の画像診断を駆使して、病気の状況を把握します。特に肝門部胆管癌では大量の肝切除が必要になるのですが、かなり進行している症例でも門脈塞栓術(注2)を施行し、肝内の深部胆管まで切除可能となっています。また手術中に切除断端での癌の有無を顕微鏡で検索し、残っている場合は追加で切除しています。

他施設で切除不能と診断された方も門脈塞栓術や合併症のコントロールなどで切除可能となった場合も多く、是非ご相談ください。

手術翌日から早期離床、翌々日から経口摂取を開始し、早期退院を実現させています。
また非手術的治療として、QOLを重視した胆管ステント(吉田ステント)治療や、放射線療法、化学療法を積極的に実施しています。

胆道良性疾患:当院は東京都でも有数な症例数を経験しています(2014年、174例)

胆嚢結石、胆嚢ポリープに対しては、殆どの症例を腹腔鏡下手術で治療しており、クリニカル・パスによって入院期間の短縮と安定した治療成績が得られています。また総胆管結石は内視鏡での治療(結石の摘出)後、腹腔鏡下胆嚢摘出術を施行しており、多数の症例を経験しています。

(注1) 部分的脾動脈塞栓術(PSE):日本医科大学が得意とする治療法で、多数例の経験があり論文も多数報告しています。脾臓の動脈から塞栓物質(スポンジ)を注入し脾臓の一部を梗塞させます。治療後には血小板(止血に必要な血液成分)が上昇し、門脈圧が下がり、肝機能が改善することを報告しています。肝切除前、脾機能亢進症、食道胃静脈瘤に対し施行しております。

 

(注2) 門脈塞栓術:肝臓は切除しても残った肝臓が正常な場合は、切除後1ヶ月で元の9割以上の大きさに戻ります(肝再生)。しかし肝臓を切除する際、残った肝臓が少なすぎると働かなくなることがあります(肝不全)。このような事を防ぐために、大量に肝切除が必要な場合には、手術前に切除する肝臓の門脈を塞栓(詰める)しています。門脈塞栓をすると塞栓されていない(残す予定の)肝臓が大きくなってきます。ある程度大きくなったら、肝切除を行います。つまり切除してから残った肝臓を大きくするのではなく、大きくしてから切除するのです。

 


 

膵疾患(担当:講師 横山正医員 平方敦史、医局長 上田純志
 膵疾患では、主に膵臓の腫瘍(膵癌、嚢胞性膵腫瘍、内分泌腫瘍、など)と炎症性疾患(急性膵炎、慢性膵炎など、)の診断と治療を行っています。『膵がん』は未だ予後不良疾患でありますが、当院では、『膵癌診療ガイドライン』に則った診療のみならず、独自の治療方針を構築、診断法の進歩、化学療法(GEM(ゲムシタビン)+nab-PTX(ナブ‐パクリタキセル )、FOLFIRINOX、S-1(内服)、などを状況に応じて組み合わせる)や放射線療法の充実、また、安全で安定した手術と術後経過を確立する(膵頭十二指腸切除術クリニカル・パスの実施)ことで、治療成績が向上してきています。切除困難や切除不能とされた患者さまに対し積極的な集学的治療を行い切除可能とする、など、予後改善に努めており、肝胆膵外科高度技能専門医修練施設として誇ることができる医療の実践、を自負しております(2016年度:膵がん:62例、膵がん手術:27例、膵頭十二指腸切除術:34例*)
また、2012年度に保険診療が認められたこともあり、適応疾患については『腹腔鏡下膵切除術』も積極的に実施しておりますので、こちらについてもお気軽にご相談ください。

*膵頭十二指腸切除術例は膵がん以外に他の膵腫瘍や胆管がんや胃がんなども含まれます。


下部消化管(大腸・肛門)疾患 (担当:講師 丸山弘

大腸がん
 
近年、大腸がんは増加の一途を示し、当科においても手術症例が最も多い疾患です。当科では、個々の病期、病態にあわせて内視鏡手術、腹腔鏡下手術、開腹手術を選択しておりますが、腹腔鏡下手術が多いのが特徴です。2010年は102例の大腸がん手術症例に対して約40%が腹腔鏡手術で行いました。このため創痛も少なく手術後の入院期間が短いことも当科の特徴です。
 また近年大腸がんの化学療法(抗癌剤治療)はめざましい進歩があります。切除不能再発がん・進行がんを含めて、外来で抗癌剤投与を行う化学療法室を有しており、できるだけ入院期間を減らし、最新の化学療法が行えるシステムを導入し、患者さまのQOLの向上に努めております。放射線科と連携し、化学療法に放射線治療を組み合わせた、直腸癌に対しての化学放射線治療も行っております。
 また大腸ポリープや早期癌に対しては、消化器科と連携し、大腸内視鏡下のポリープ切除から内視鏡下粘膜下層剥離術(ESD)まで、個々に合った治療を幅広く行っております。

現在、日本人の罹患する消化器がんの中で最も多い大腸癌に対して、特に腹腔鏡手術と、抗癌剤治療は多摩地区において最も早く手掛け、症例数も多摩地区で最も多く行っております。是非ご相談ください。



乳腺外科 (担当:講師 横山正医員 関奈紀

 当院は、東京都多摩市の2次検診指定施設であり、また、日本乳癌学会認定・関連施設として指定されております。毎週火曜日と第2・4週土曜日に乳腺外来を開設しており、診療内容としては乳癌を中心とした各種乳腺疾患を対象としています。初診時に、乳腺軟線撮影(マンモグラフィー)→ 視触診 →乳腺超音波診断までを同日施行し、必要に応じてその場で穿刺吸引細胞診も行ない、病理部連携の上での火曜日のみ即日診断を実施しています。(土曜日に施行した穿刺吸引細胞診については後日結果説明を行います。)さらに、ヘリカルCT、MRIなどの精密画像診断、針生検組織診(ER、PgR、HER-2蛋白発現の判定など)等、より確実な診断を目指しています治療方針の決定は「乳腺診療ガイドライン」にのっとり、病期や疾患の特徴に応じた充分なインフォームドコンセントを行った上で患者様各々に適した治療(テイラーメイド医療)を計画しています。手術(乳房温存療法、胸筋温存手術など、腋窩リンパ節郭清省略のためのセンチネルリンパ節生検の実施、特に温存手術では整容性と創をきれいにすることにこだわりがあります)のみならず、化学療法(ハーセプチンを用いた術前・後の化学療法や経口薬を用いた化学療法(XC療法)などを得意としています)、内分泌療法、放射線療法も積極的に行い良好な成績を収めていますまた、乳房再建については、本学本院や他病院の形成外科医(杏林大学など)と密に連絡をとり、医師を招聘し当院で対応させていただいております。もちろんセカンド・オピニオンにも対応しています。

 

 

 

 

 

 


形成外科(担当:藪野 雄大医員

診療案内

日本医科大学形成外科は1971年に開設された診療科であり、2016年10月に当院にも開設されました。形成外科は基本的には体表全般が対象であり、「身体に生じた組織の異常や変形、欠損、あるいは整容的な不満足に対して、あらゆる手法や特殊な技術を駆使し、機能のみならず形態的にもより正常に、より美しくすることによって生活の質“Quality of Life”の向上に貢献する外科系の専門領域(日本形成外科学会HPより引用)」です。
多摩地域は形成外科が少ない地域です。当科では全身麻酔対応も可能であり、疾患も幅広く網羅し取り扱っております。気兼ねなくご相談下さい。

 

対象疾患

・ 皮膚・皮下腫瘍(ほくろ、粉瘤、皮膚がん…など)
・ 軟部腫瘍(脂肪腫など)
・ 熱傷・凍傷
・ 切断指、挫創・裂創など外傷全般
・ 顔面骨骨折・顔面骨欠損
・ 先天異常(多合指症、副耳、埋没耳、小耳症、ほか体幹部の先天異常など)
・ 瘢痕拘縮、ケロイド、肥厚性瘢痕、または気になるキズあと など
・ 褥瘡、下腿潰瘍、難治性潰瘍
・ 乳房再建
・ 爪疾患(陥入爪、巻き爪)
・ 腋臭症、眼瞼下垂症、毛巣洞、リンパ浮腫
など

 

【外来日】

 月曜午後・水曜午後(13:30~16:30)
 ご受診の際にはお電話にてご予約(042-371-2111 外科外来にて)をお願い致します。


一般外科(ヘルニア、下肢静脈瘤)、在宅診療、救急、小児外科

 腹部救急疾患(胃穿孔,出血,腸閉塞,腹膜炎,急性膵炎,外傷)は随時対応しております。

成人ソケイ、大腿ヘルニア手術は数多く手掛けております(年100例以上)。人工膜(メッシュ)を挿入する手術を積極的に取り入れて術後の突っ張り感の軽減に努めています。また最近は腹腔鏡下手術を約半数の方に施行し、整容面にも配慮し早期回復に努めております。

 

☆在宅治療(第2、4週水曜午後)

からきだ駅前クリニックの関原正院長(非常勤講師)は、在宅治療を専門としており、外来を担当しております。入院から在宅診療への移行をスムーズに行います。

 

下肢静脈瘤は平成26年12月より第1木曜午後に東京デイサージェリークリニックの柳院長(レーザー下肢静脈瘤手術は、日本トップクラスの5,000例以上)が外来を担当しております。

 

小児外科は第4週月曜午後に日本医科大学武蔵小杉病院小児外科部長の高橋翼准教授が外来を担当しております。

 

 

 

 通院治療・制がん化学療法

 消化器がん(胃・大腸・食道・肝・膵)乳腺・肺の患者様に対して外来通院にて化学療法・分子標的療法を行なっています。治療方針に関しては各専門領域の担当医と連携しつつ施行しております。2005年8月より、専任の看護師と薬剤師を擁する「外来輸液療法室」が開設され通院中の患者様が快適かつ安全に化学療法が施行できる体制を整えております。私共は抗がん剤の臨床試験(治験)を多施設共同で行っております。現在4種が進行中です。


NCD (National Clinical Database) へのご協力のお願い

当科は、 外科系の専門医制度と連携したデータベース事業「National Clinical Database」に参加しています。この事業を通じて、患者さまにより適切な医療を提供するための専門医の適正配置が検討できるだけでなく、最善の医療を提供するための各臨床現場の取り組みを支援することが可能となります。何卒趣旨をご理解の上、ご協力賜りますよう宜しくお願い申し上げます。

なお、データの提供を希望されない場合は、担当医までお知らせください。

NCDホームページ

 

研究概要

研究目的
臨床上の疑問点をテーマとし、臨床研究で得られた結果をフィードバックさせ治療成績の向上を目指すこと。

 

研究体制

消化器系臓器別に上部消化器管,下部消化器管,肝・胆・膵の3領域における病態生理,臨床病理的研究を行う体制をとっている。研究課題は癌に関連するものが多い。その他手術手技,腹腔鏡下手術,外科侵襲など。

 

研究材料,方法

診療業務から得た臨床データ,血液,組織,臓器等を材料としている。病理組織学的方法を用いる場合には,当院病理部との共同研究となる。分子生物学的方法を用いるには第二病院・先端医学研究所の協力,指導を得ている。文部科学省,厚生労働省の科学研究補助金による研究,多施設共同研究,日本がん臨床試験推進機構主導の臨床試験にも参画している。

 

研究結果の公表

医学会,研究会等で発表する,あるいは医学雑誌,著書等に論文として公表すること。

 



外来診療

 消化器外科・一般外科は月曜日から土曜日まで、乳腺外科は火曜日、基本的には午前中の診療(AM9:00~12:00、受付時間:AM8:30~ 11:30)ですが、救急や時間外診療の患者様も随時受付けておりますのでお気軽にご相談下さい。また、予約診療については御電話での予約が可能ですのでこちらもご利用ください(※なお、予約診療の診療時間は各担当医ごとに異なっておりますので御了承ください)。

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