病理部

病理部の概要

1985年10月に多摩永山病院に病理が新設されました。当時の故原田誠一病院長と、老人病研究所(現:先端医学研究所)所長の故金子 仁教授の御尽力によるものです。当病理部は「診療に直接役立つ診断・教育・研究」をモットーにしています。スタッフは、現在専任病理医2名(病理専門医、細胞診専門医)、臨床検査技師6名(うち細胞検査士4名)です。


業務内容

診断

細胞診、生検が主な診断業務ですが、患者さまにとって精神的、肉体的、経済的にもっとも負担の少ない細胞診を最初に行い、細胞診で確定診断できない症例に対して、針生検、切除生検を行うことを原則としています。細胞診では、外来迅速診断、術中迅速診断に力を入れています。

外来迅速細胞診

20年前から他施設に先駆けて、早期診断・早期治療のために各科領域の腫瘍に対して外来迅速細胞診を積極的に行ってきました。たとえば乳腺腫瘍の外来迅速細胞診は現在までに4,500件を越えていますが、臨床との症例検討会も行っており、その結果、陽性と診断し手術した症例に誤陽性例の経験はなく、迅速診断故のリスクはありません。

術中迅速細胞診

術中迅速診断には必ず迅速細胞診を併用しています。診断困難例に遭遇した場合は、迅速免疫染色を併用し、組織発生に基づいた診断の確認も行っています。

教育
  • 日本臨床細胞学会主催・細胞検査士養成講習会(6週間夜間コース:実施委員長・前田昭太郎 ) [1989年~2000年]、タイ国・日本細胞診ワークショップ(オーガナイザー・前田昭太郎)[1995年~2005年]が当病理部スタッフを中心に運営されてきました。タイ国・日本細胞診ワークショップにおいては、現在ではタイ国、日本の他、アジア・オセアニア諸国(オーストラリア、マレーシア、インドネシア、シンガポール、香港、カンボジア、ラオスなど)から200名近くが参加しています。
  • また、外国からの留学生の教育として、現在までにタイ国、中国から8名の留学生を受け入れ、細胞診断学を中心とした教育に力を注いできました。
研究

体腔液中の癌細胞など、転移性癌の原発巣を客観的に推測するために、CK7,CK20、および臓器に特異性を有する抗体(例えば肺腺癌に対するNapsinA、大腸癌に対するVillin、膀胱癌に対するウロプラキンなど)を組み合わせて免疫染色を行っています。その他、乳癌に対しては、早期治療のために細胞診材料に対してER,PgR,HER2蛋白質、MIB1指数などの検索を行っています。

まとめ

当病理部は常に患者さんの立場に立った医療を目指しています。これからも臨床から信頼される病理部をめざし、スタッフ一同、情熱を持って常に目標に向かって挑戦し続けたいと思います。

ページトップへ