整形外科

診療科の概要

宮本 雅史

整形外科 部長

整形外科では、ねんざ、骨折、肩こり、腰痛、椎間板ヘルニア、軟部腫瘍(しこり)、骨肉腫などが代表的な病気です。最近は高齢化が進んだため加齢に伴う病気(骨粗鬆症が原因の背骨の圧迫骨折や脚の付け根の骨折、坐骨神経痛、膝の老化、骨や筋肉や脂肪のがん)が増えています。尻もちをついただけで立てなくなったおばあさんは脚の付け根の骨折の可能性があります。長時間歩くと脚全体がしびれてきて歩けなくなるような人は腰の骨が変形したために神経が圧迫されている可能性があります。太もものしこりが実は癌であったということもあります。
当科では痛みやしこりの原因が何であるかを慎重にしらべ、その病気についてていねいに説明させていただきます。その上で、患者さまの年齢、体力、生活様式などにあった治療を行います。治療には、手術、薬、リハビリ、生活改善、“経過をみるだけ”などいろいろあります。良い結果を生むためには患者さま自身の病気に対する理解がとても重要ですので不明な点は担当医によくお聞きいただきたいと思います。当科は現在5名の整形外科常勤医が所属し、整形外科全般の診療とともに個々の専門性を生かし診療を行っています。地域中核病院としての役割を果たすべく、最新の医療知識と技術を維持し救急にもできるだけ対応し地域医療の貢献に努めたいと思います。


診察時間と予約制などについて 

一般外来診療は、月曜日~土曜日の午前(診療受付時間午前8時30分~11時30分)と火曜日の午後(同午後1時30分~3時)です。その他の午後は特殊外来または手術を行っています。
当科の診療は予約制です。初診の方もご予約可能となっておりますができるかぎり医療機関のご紹介状をお持ちいただくようお勧めしています。ご予約のない場合は待ち時間が長くなってしまうこと、また、診察状況によっては連携医療機関への受診をご案内させていただくことをご了承ください。緊急の患者さまに対しましては随時対応いたします。

予約電話番号 整形外科外来受付042-371-2111(内線2204)
予約受付時間 平   日 午後3時~午後4時30分
土曜日 午後2時~午後3時30分
※予約は目安です。予想外に遅くなる場合もございますのでご了承ください。

特殊外来

  • 脊椎外科:火曜日・土曜日
  • 骨腫瘍・軟部腫瘍:土曜日(1・3週)

代表的な病気とけが

頚椎症性脊髄症

頚椎が年齢により変形してくると骨棘が出来たり、椎間板が後方にはみ出してくることにより脊髄の通り道である脊柱管が狭くなり、脊髄の圧迫がおこる人がいます。とくに生まれつき脊柱管が狭い人の場合に起こりやすいとされています。最初は手足のしびれで始まり、指先が動かしにくい、力が入りにくい、足元がふらつく、足を引きずって歩くなどの症状がでるようになります。お薬やリハビリで治療しても進行するときは脊髄の通り道である脊柱管を広げる手術をします。顕微鏡を使って2−3時間で終わる手術で決して危険な手術ではありません。大切なことは神経の病気の特徴として、我慢をしすぎると手術をしても治りにくい状態になってしまうことです。悪くならないうちに受診することをお勧めします。 

椎間板ヘルニア

椎間板ヘルニアは、脊椎の椎間板に損傷が加わりその一部が神経を圧迫することにより腰痛と脚の痛みを生じる病気です。飲み薬、安静、ブロックなどで軽快することが多いですが、重症例や早期の社会復帰を希望される場合手術も考慮されます。当科では顕微鏡を用いた3センチメートルの小さな切開で行う方法を採用しています。

脊柱管狭窄症

脊柱管狭窄症は、加齢などが原因で脊髄やその枝を取り囲んでいる硬い線維(靱帯)が厚くなり脊髄やその枝を圧迫することにより、脚のだるさや痛みを生じる病気です。長く立っていることや歩くことが困難になります。治療は、飲み薬、安静、装具、ブロック、点滴などで軽快することが多いですが、重症例では手術が必要になります。当科では顕微鏡を用いた3センチメートルの小さな切開で行う方法を採用しています。

変形性股関節症・変形性膝関節症

変形性関節症は、加齢などが原因で関節軟骨がすり減り関節痛を生じる病気です。治療は、初期では関節への負担を減らすなどの日常生活上の注意や筋肉トレーニングなどが基本ですが、中等度のものではこれらに加えてヒアルロン酸の関節注射などが行われます。さらに進行すると人工関節手術などの手術が必要になります。人工関節手術は近年めざましい発達を遂げた手術の一つで、歩行時の痛みが軽減・消失されます。

大腿骨頸部骨折

大腿骨頸部骨折は骨粗鬆症を有する高齢者が転倒した時に生じることが多い骨折で、寝たきりの原因や認知症発症のきっかけになることがあります。治療は多くの場合手術による早期手術、早期社会復帰が原則です。

橈骨遠位端骨折

橈骨遠位端骨折は、骨粗鬆症を有する中年女性または高齢者が転倒して手をついた時に生じることが多い骨折で、手首の痛みと変形が特徴です。治療は骨折の型によりギプスによる治療と手術による治療に分かれます。

手根管症候群・肘部管症候群

手根管症候群と肘部管症候群は、手首や肘などで神経が線維や骨などによって圧迫されて生じる末梢神経障害です。手根管症候群では親指と人差し指と中指がしびれ、肘部管症候群では薬指と小指がしびれます。飲み薬、局所の安静、ブロックなどで治療されますが、重症例では手術が必要になります。

外反母趾

足の親指が外側に曲がってしまう病気です。親指の付け根がはれて痛んだり、親指と人差し指が重なり靴が履けなくなったりします。親指の運動や装具などで治療されますが、重症例では手術が必要になります。

膝半月板断裂・靱帯断裂

半月板断裂や靱帯断裂はスポーツが原因でおこることの多い膝関節の外傷です。半月板損傷では裂けた半月板が関節に挟まれ強い痛みが生じることがあり手術が必要になります。靱帯損傷は手術をしないで治療することも多いですが、靭帯の種類や損傷の程度によっては手術が必要になります。

肩腱板断裂

肩腱板断裂の多くは、転倒して肩を打撲した時に、すでに加齢により変性している板状の腱が切れることによって生じます。腱板は肩を挙上するときに必要な腱で、これが切れると肩が挙がりにくくなります。重症例では手術が必要になります。

骨・軟部腫瘍

骨・軟部腫瘍とは首から下にできる腫瘍のうち、内臓腫瘍と皮膚腫瘍を除いたものです。部位は、腕や脚のみならず胸壁、腹壁、骨盤、脊椎も含まれます。腫瘍が発生する組織は、骨、脂肪、筋肉、線維、血管、末梢神経などです。良性骨腫瘍には骨軟骨腫(外骨腫)、内軟骨腫、類骨骨腫、線維腫、線維性骨異形成、骨巨細胞腫などがあります。良性軟部腫瘍には脂肪腫、平滑筋腫、線維腫、血管腫、神経鞘腫などがあります。良性腫瘍に対しては日帰り手術や短期入院手術で対応可能です。


研究概要

検討内容
● 頚椎症性脊髄症の手術法の改良

● 頚部脊髄症および腰痛疾患の評価法の開発と有用性の検討

● 腰椎椎間板ヘルニア診療ガイドラインの作成と改訂

● 腰痛の疫学的研究

● 脊髄神経疾患の筋電図学的研究

● 骨・軟部腫瘍における画像診

● 骨・軟部腫瘍における細胞診断

● 骨・軟部腫瘍に伴う疼痛の診断における意義

 

 

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