血液内科

尾崎 勝俊

血液内科 部長

血液内科とは

血液内科は、貧血、血小板減少といったありふれた疾患の診断治療から、治癒を目標にした強力な化学療法(抗がん剤治療)の施行まで、良性疾患から悪性疾患まで幅広い領域を網羅する診療科です。疾患の発生頻度が低いため一般内科で見ることは困難です。当院では地域医療の観点からなるべく幅広く地域の要望に答えていきたいと考えております。現在では外来で行なう化学療法が中心です。悪性リンパ腫は多くの患者様が外来化学療法で治癒する時代になっています。さらに、こうしている今も副作用の少ない薬が次々と欧米で開発されています。 

 

血液内科診療内容

世界標準治療の施行

過去の成績に基づいた「世界標準治療」を行ないます。日進月歩の医療の進歩を反映させつつ欧米と同じ標準治療を行ないます。現在の医療界では情報が瞬く間に世界に行き渡りますので、世界標準治療が当然となっています。ただし、日本国で承認され保険収載された安全な薬しか使用いたしません。


具体的な診療内容

良性疾患の治療

特発性血小板減少性紫斑病、自己免疫性溶血性貧血、再生不良性貧血、第8因子インヒビター、第13因子インヒビター、血栓性血小板減少性紫斑病、IgG4関連疾患など免疫異常を原因としている疾患は通常免疫抑制剤によって治療します。これらの疾患の診断治療を行ないます。女性の生理に伴う鉄欠乏性貧血は最もありふれた疾患で専門医が継続的にみる必要はありませんが、適切に説明指導いたします。難治性の場合は婦人科、消化器科など出血源の診断治療が中心になります。


悪性疾患の治療

血液がんの世界標準治療を行ないます。例えば、1) 慢性骨髄性白血病は5年生存率が30%から90%にまで上昇したと言われています。これは新規の分子標的治療薬の登場によります。2) 悪性リンパ腫も抗体療法の登場で条件が悪くても、約半数が治癒を目指せるようになりました。3) 新規抗がん剤の登場により、多発性骨髄腫も平均余命が2-3年から倍に延長しました。このように新規抗がん剤の開発は患者さまに多大な利益をもたらしています。最大の欠点は薬が高価な点ですが、日本には高額療養費制度、限度額認定証という世界にも類をみない減額システムが存在します。ソーシャルワーカーなどが説明いたします。

 

抗がん剤の副作用に対する対応

古典的、抗がん剤は、がん細胞と共に正常細胞も殺すため、さまざまな副作用(吐き気、食欲不振、脱毛、倦怠感、下痢、便秘、口内炎、皮膚障害、心障害、肺障害、肝障害、腎障害、感染症、血液毒性、抗がん剤漏れなど)を起こす可能性があります。制吐剤、輸血、抗生剤投与、GCSF製剤などの投与により、副作用の軽減を図ります。

 

セカンドオピニオン

血液がんの治療方針に対する相談、治療施設に関する相談など、血液がんの患者さまのさまざまな悩み・相談にも丁寧に対応します。こちらは保険外の相談になり、予約制です。保険診療と違い、別に時間を取って約30分かけて相談に乗ります。通常の保険診療とは相談時間が全く異なります。

 

骨髄穿刺検査

午後2時頃から施行します。15~30分程度で終了します。外来でできる検査です。骨髄とは骨の中にある血液の製造工場のことで、そこで血液が造られています。従って、血液製造工場がきちんと造っているかどうか、を見る検査になります。生検は骨髄組織そのものを針で取ってくる検査です。骨髄穿刺検査は白血病、骨髄異形成症候群、多発性骨髄腫など多くの血液疾患で必要になることの多い検査です。実は施行後、顕微鏡で数を数える作業や、細胞の顔つきを見る作業は、多大な時間と労力がかかります。骨髄検査で出される染色体検査は結果到着まで2~3週間程度時間を要します。

 

輸血

残念ながら自分で血が造れない患者さまは輸血に頼るしかありません。輸血は他人の血液を点滴投与しますので、免疫反応を見るクロスマッチ検査というものがあります。採血してから開始まで約1時間程度検査に時間を要します。事前検査と投与で合計約半日程度時間がかかります。通常、予約制です。

 

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