当センターにおける脳神経領域の治療

当センターにおける脳神経領域の治療

当センターでは脳神経外科専門医4名が中心となり、脳神経疾患の診療に従事しています。主な診療分野は脳血管障害と頭部外傷です。自己完結型センターとして初期治療から手術、術後集中治療まで一貫して行っています。また、けいれん重積発作の管理や、髄膜炎・脳炎、蘇生後脳症の神経集中治療なども中心となって行っています。

脳血管障害の治療

当センターには重症例が多く搬送され、日々緊急症例に対応しています。主な手術数は以下の通りです。

 

脳動脈瘤

くも膜下出血が多く搬送されます。2011年~2014年の4年間で治療を行ったくも膜下出血は合計112例でした。椎骨–脳底動脈系の後方循環が多いのも特徴です(全体の4分の1)。出血源の根治術は開頭術(脳動脈瘤クリッピング)が主ですが、2012年からはカテーテル治療(コイル塞栓術)も取り入れ、症例により使い分けています。112 症例の治療内訳(重症度の割合と出血部位、治療法)は以下の通りです。

脳実質内出血

来院時昏睡の重症例を中心に治療しています。長時間の瞳孔散大でない以上、積極的に治療介入しています。

脳梗塞

内頸動脈、中大脳動脈、脳底動脈の主幹部閉塞による重症脳梗塞の治療を最も重視しています。tPAは使用時間が発症4.5時間まで延長されましたが、これらの主幹部閉塞に対するtPAの効果は決して高くありません。そこでカテーテルによる血行再建への期待が高まっています。主幹部閉塞と判明した場合は、tPA投与に加えて来院時からカテーテル治療を検討しています。Penumbraやstent retriever (Solitaire, Trevo)による血栓回収を行っています。また脳外科と共同で脳卒中搬送(2次救急)にも対応しています。

頭部外傷の治療

脳卒中と並んで中心となるのが頭部外傷の治療です。当院へは来院時GCS<8以下と定義される重症頭部外傷患者が多く搬送されます。穿頭術(穿頭血腫ドレナージ、脳室ドレナージ)を積極的に行い早期の減圧を図り、脳圧センサー下に体温管理を先行しています。また凝固系の推移を見ながら開頭術のタイミングを判断するのが当センターの特徴です。

2011〜2014年の4年間、当センターに搬送された頭部単独外傷(または多部位が軽症AIS<3)は161症例で、うち重症例は45症例でした。161症例のうち67例で手術を行っています。治療法、治療成績は以下の通りであり、頭部外傷データバンクと比較しても良好な成績を得ています。

手術介入群の治療法

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